多彩な面に描く
さまざまな用紙に高速で正確なプリントを可能にする商業用プリンターにはヘッドやヒーターなどユニークなインクジェット技術がつまっています。
『多彩な面に描く』・・・
キヤノンの『描く』ための製品は「材料技術」「デバイス技術」「光学・精密機構技術」「画像処理技術」の複合技術で成り立っています。「多彩な面に描く」プリンティング領域の技術をご紹介いたします。

多彩な面に描くを可能にした随一のノズル循環ヘッド技術
下記技術の複合で高密度多ノズルの先端まで高粘度インクを循環。商業印刷レベルの安定吐出を提供します。

拡張現実に描く
明るく高精細な有機ELデバイスと特殊光学設計を組み合わせ、これまでにない新しいXRの光学系を提案します。
『拡張現実に描く』・・・
キヤノンの『描く』ための製品は、「材料技術」「デバイス技術」「光学・精密機構技術」「画像処理技術」の複合技術で成り立っています。イメージング領域では「拡張現実に描く」技術として、XR グラス光学モジュールに用いている技術を紹介します。

様々なニーズに対応する XRグラス光学モジュール
薄型広視野角を実現するパンケーキタイプ


偏光反射光学系による薄型化、出射方向制御したパネルで全面高画質を実現します。
薄型で広視野角のためイマーシブなXR体験が可能になります。
小型軽量高画質を実現する自由曲面プリズムタイプ


全反射を用いて高い光利用効率で明るく、自由曲面により偏心収差を補正した反射屈折光学系で小型軽量高画質を実現します。
いつでも持ち運べて、屋外でのXR体験が可能になります。
薄型高画質を可能にする導光板タイプ


再帰ミラーを用いた薄く高効率な導光板かつ自由曲面を用いた小型投射光学系で薄型高画質を実現します。
常時着用が可能なメガネタイプでAR体験が身近なものとなります。
マイクロ有機ELディスプレイ(uOLED: micro-Organic Light Emitting Diode)
小型(0.5インチ)で高精細(4,032ppi)なマイクロ有機ELディスプレイにおいて、圧倒的な明るさと色鮮やかさを実現。キヤノン独自の有機EL材料と光学技術によって、第2世代uOLEDと比較して、第3世代uOLEDで明るさ(輝度)5倍(2,400→12,000cd/m2)、色鮮やかさ向上(DCI-P3カバー率:88%→99%以上)を実現。


微細に描く
独自のナノインプリントリソグラフィ技術により、露光では難しい微細段差構造を平面レンズ上にかんたんにパターン形成が可能です。
『微細に描く』インダストリアル領域
キヤノンの『描く』ための製品は、「材料技術」「デバイス技術」「光学・精密機構技術」「画像処理技術」の複合技術で成り立っています。
インダストリアル領域では『微細に描く』技術として、ナノインプリントリソグラフィを紹介します。
ナノスケールの微細構造を容易に形成できる技術として、先端半導体デバイスだけでなく、METALENSなどの光学素子製造への適用も検討されています。

ナノインプリントリソグラフィの優位性
METALENSのような微細で複雑な構造を、従来のフォトリソグラフィを用いて形成する場合、露光とエッチングを複数回繰り返す必要がありました。
一方、ナノインプリントリソグラフィは、寸法の大きく異なるパターンや多段構造を含む複雑な構造を一括して転写することができます。
短時間で安く製造できるため、METALENSなどの光学素子の製造技術として期待されています。

METALENS 微細かつ精密に描くことで誕生した新しいレンズ

光の波長以下の微細構造で光を制御する
ナノインプリントに代表される微細加工技術の発展により、
多様な微細構造が製造可能になりました。
微細構造の形状によって光の曲げ方を制御できます。
この効果を使って、レンズ機能を持たせた素子がMETALENS です。

新しい機能を付加できる拡張された回折光学素子
光の波長以下の微細構造を持つメタサーフェスは、回折光学素子の拡張と捉えられます。
従来の回折光学素子では制御困難だった「波長分散特性」や「偏光特性」を制御できるため、新しい機能を付加することが可能です。

METALENSで光学技術を革新する
例えばメタサーフェスで波長分散特性を制御すれば、
波長分散の小さいフラットレンズを実現できます。
そのレンズを光学系に導入すれば、レンズ枚数削減や高画質化が期待できます。
まだ課題もありますが、メタサーフェスは大きな可能性を秘めた技術です。
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